2022.4.16

はじめて相対性理論というバンドを知った日、外にも出ず親のPCでグロテスクな動画を観て夜中までTwitterをして過ぎていった中学2年生の夏休み、休日にクラスメイトの私服姿を見るだけで官能的な気持ちになっていたあの頃に戻りたい。最近はお酒を飲んでも少し眠くなるだけであまり楽しい気持ちになれないし、ハイティーンの頃より感受性が衰えている気がして怖い。漠然とした不安のほかに強い感情を覚えることがほとんどなくなってしまっている。うつ症状のせいで一時的に脳の働きが鈍っているだけだと信じたい。

 

高校2年生の頃オープンキャンパスに参加するために東京に行って山手線に乗った(品川~上野を移動した気がする、結構長いな)とき、東京とはなんて美しい街なんだと震えるような気持ちになった。あのときに見た東京はわたしの心の中にしか存在しないのかもしれない、けれどたまに、たとえば小田急線や中央線なんかに乗ったときに、車窓の景色にあのときの美しい東京の幻影を見ることがあって、そういうときにはああわたしはまだ大丈夫だ、と思う。うつや、社会におけるさまざまな理不尽に、わたしの東京を壊されないように、こうやって文章を書いたり、音楽を聴いたり音楽を作ったりして、どうにか城壁を築いていくしかない。